相 手


押し殺せない感情はどうするべきか。
昇華、発散どちらかといえば自分は前者を選択してきた。
感情を客観的にとらえ、また新たな方向性への契機と捉えることが多い。
だが、そうもいかないことも幾度となくあるものだ。


はき出してしまわなければ身体のバランスがおかしくなってしまう。
いったん外部にその問題をおいておかないと自分が危うくなる。
『病は気から』ではないがそのまま自分の中にほうっておくと、
精神だけじゃなくて身体も異常をきたしてくる。


人間はそれをうまく外部に移すことが出来る手段を持っている。
その一番の手段が他者とのコミュニケーションであろう。
人に自分の問題を移すことが出来るのである。
100ある自分の中のもやもやをいろんな人に少しずつあげることが出来る。
感情といった見えないエネルギーを何らかの伝達手段を用いて
外部に伝えることが出来るのである。


言葉、笑顔、抱擁、メッセージの送り方にはいろいろな手段がある。
これらの行為を介して人の感情という見えないエネルギーは
人と人の間を伝わっていくのだろう。
 

いま、わたしが発散したい手段はなにか。
それは上にかいたこと全部。
濃密なコミュニケーションを欲しているのだと思う。
何かを与えて、また私にない何かが欲しい。


だが、なかなか互いにそういう関係になれる人間には出会えない。
つい、縁、運、流れ、といった信仰的なことに思いをはせてしまう。
その考えはそれに依ってたつものではないと思う。
結局は自分がどれだけそういう人を切望し、行動に移すかにかかっているのだろう。


さて、どうしたものか。