永久シャンプー
親愛なる君へ。
あの日もいつものようにシャワーを浴びながら、いつもの場所に手を伸ばしたんだ。
シュコ、、シュコ、スコ。
一瞬なにが起こったのかわからなかった。
「.............!?」
なにかがいつもとは違う。
ものすごい衝撃を受けて言葉にならなかったんだ。
いや、もちろんこうなることは、まったく自然の摂理にそっているんだけど、
それにしても君の存在はあまりにも俺には当たり前だったから。
いつもいつでも押せばでてくる白い君。
いっつもなんも考えずシャワーに入っている俺は、君という存在すら意識していなかったほどなんだ。
まさにシャワーに入るという行為と同化して君は存在していた。
ついに君もいなくなるときが来たんだな。
きみと出会ったのはいつだったけか、、、全然思い出せないよ。
そんな昔からきみにお世話になっていたんだな。
今だからいえるけど、最近きみのことをちょっと不思議に感じることさえあったんだ。
だって君は出会ったころからまったくかわらないんだから。
永久にそのままなのかと考えたこともあって気味が悪くなったこともある。
でもやっぱりお前も立派なシャンプーだったんだな。
ついにその役目を全うする時が来たっていうことなんだね。
最後になっちゃったけどいうね。
今日までありがとう、俺のパンテーン。