『New Awakening』 DJ Mitsu The Beats

NEW AWAKENING

トラックメーカー DJ Mitsu The Beatsが送り出すファーストソロアルバム。
彼の所属するgagleのMCであるHUNGERをはじめ、
各国からゲストミュージシャンを迎え構成された作品。

彼の作るトラックは、2曲目「intro」で語られるように、
生ドラム、ジャズギター、フェンダーローズ等のジャジーな音をベースとしている。
このスタイル自体はなにも珍しいことではないのだが、
アルバムを通して彼が見せてくれる世界は私にとっては耳から鱗(笑
彼の真骨頂はそのトラックのすさまじい構成力にある。

なんて言ってしまったものの、例によってまだまだ私にはそれを語る知識はありませぬ。
ビート使い、ループづくりなど、そういうところにおそらく
プロも唸るほどの技術があるんだろうと思う。
なんか、曲のすべてがお見通しのようで、
教授って呼んでもいいですか？とでもいってしまいたくなる感じ。

逆に言うと、計算し尽くされすぎてすこし冷めてしまうようなところもある気がする。
なにか逸脱してしまう、やっちゃった感のある曲は見られないかも。
でもまあ、そういうものを求めてもしょうがないほどの説得力のある曲づくり。
だからこそこのアルバムの収録曲をベースにしたリミックスアルバムを
立て続けに出すことができるのだろう。

ものすごくHiFiな音が鳴っている。
キラキラしたところもあるし、ぶっといビートがつんざくところもある。
普通のスピーカーでもいいけれどヘッドホンで聴くともっといいかもしれない。
曲の至る所に憎いほど音の仕掛けが詰め込まれておもしろい。

ゲストミュージシャンについては私の浅い知識をひも解いたところで、
誰一人見当がつかないのが悲しいところ。

このジャンル、ものすごく横の人たちとの繋がりがあってこんがらがります。

ところでリンク先のアマゾンでは収録曲が7曲になっているが本来の曲数は16曲。
視聴はiTMSにて出来ます。