寒さを受け入れる


三日前くらいから外に出るときに上着を着るようにした。
住んでいる地域が盆地なので朝晩はかなり冷える。
日中は暖かいから上着はいらないくらいなのだけれど、
夜の寒さを思うと、ついついこの過剰なぬくもりに甘えてしまう。
まだまだ、あきらめて寒さを受け入れる、という気分にはなっていない。


街に出れば、目線はもうクリスマスになっているし、
通りを歩く人には、すでに秋をこえて冬の装いをしている人もいる。
黒のウールのコートに白いマフラーをしている人なんかを見ると
ああ、もう今年もこんな時期になったんだなぁと、妙な感慨に浸る。


みんな本当の寒さはまだまだ先だということは知っているのだと思う。
それは紅葉が完全に終わって木々から葉がなくなってから来るのだ。
体中が芯から冷えるような寒さ。
外に出ればどこにいたっていてつく寒さがつきまとう。
その寒さに対して徐々に準備をしているのだ。
あたりまえのものと体が受け入れてくれるために段々とならしているのだ。


多分急に寒くなったりしたら風邪を引く人は多いのだと思う。
そういうことにならないためにもいまから寒さに対して準備をしていなければならない。
私の場合、往生際が悪くいつまでも寒いのを受け入れられないので、
いつも冬になるとペースを崩してしまうことが多い。