アンテナ


人にメッセージを送るということを、以前より少しだけ意識できるようになったかもしれない。
前よりも明確に文章に意思を込めるようになったと思う。
相手になにかを感じ取って欲しいという気持ちが自然と強まってきている。


その目的や動機がなにかは自分でもはっきりとしない。
何しろ自分で送ったメッセージ自体、自分でも内心はよくわからないのだから。
けれども、なにかは確実にそこにあるのだということは自分自身信じている。


それとともに相手をよく見るようにもなった。
相手の表情や仕草、間、言葉をきちんとみるようにしている。
そこで気付いたことは、いままでは相手を見ていながら見ていないことが多かったことだ。


相手の行動が視界には入っていたけれど、それを全く気にしていなかったのだ。
そこの部分を最近はきちんと見るようになった。


とはいえ、相手もあまりじろじろ見られるのもいやだと思うので、
あまり意識されないようにそれとなく視線を向けるようにしている。
(なんだかこう書くといやらしい感じがするなぁ。。)


メッセージを送ろうとしている人間に、敏感に反応できるようになった。
そういうひとは、表情や仕草のなかでどこかこちらを圧迫するような緊張感を発している。
そこに敏感に反応すると、こちらも共振するような感じで微妙な揺れを感じる。


でも普通に生活しているなかであまりそういう場面には遭遇しない。
そりゃそうだろうとおもう。
日常はあくまで日常なんだから。


ところで、アンテナにピンと来たものに反応しても、当たり前のことだが自分と合うとは限らない。
むしろそうでないものの方がほとんどだ。
いろんな方向をむいている人のパワーは強烈で、合わないと何だか気分が悪くなる。


すごいことはわかるのだけれど、見ている方向性が違う人には歩み寄ってはいけない。
得ることは多いけれど心が休まる気はしない。


いろんなひとがいて、いろんな方向をみている。
何人かの自分と同じ方向を向いている人に出会いたい。
そのためにアンテナはずっとはり続けているつもりだ。