そら


わたしは毎日夢を見ます。一日の三分の一をしめる夢って、今までの人生で総合してみるとものすごい
時間になるんですよね。だったら夢の自分をずっと記録してみると面白いのかもしれませんね。
夢っていうのは、自分が無意識に考えてることが出てきますから、現実よりももっと自分を表現しているもの
なのかもしれないと思います。

そのなかでもやっぱり子供のころ見た夢っていうのは、今じゃとても考えられないような想像力をもっていたと思います。みんな子供時代の夢で、なぜか忘れられなく、今でもふと思い出されるものがあると思います。

私の場合は、小学生の時みたもので、小さな自分が車を運転しているものです。夢の雰囲気は、ものすごい切迫感があって車を運転するということがいけないことなんだという感じが満ちあふれていました。その中で、私はおじいちゃんの車を運転するのです。顔がハンドルのちょっと上にしかないほどで全然周りが見わたせない私は、ただアクセルとハンドルと振り回しているだけでした。そのとき自分の家から1キロくらいの原生林まで運転したときの興奮感はとても言い表せないものでした。結局カーブで曲がりきれなくて原生林の方に車ごと投げ出されてしまうのですがその後はどうなったか思い出せません。けれども投げ出された瞬間、なにか気分の良いものを感じたのはたしかでした。

結局夢の興奮感は現実と違って一人でしか味わえません。人生の三分の一はみんなそれぞれの世界に生きているのです。