ハードかソフトか


お金があって新しいものを買うときに、
ハードに目がいく人とソフトに目がいく人がいると思う。


今まで持っていなかった機能を持つ新しい器となるものをかうのか、
今ある器をよりいかすものを買うのかということである。


俺は、よくハードに目がいく。
新しい概念を持つ器に好奇心が抑えられないのだ。
いろいろなものを体験してみたい。
その新しいものによってできることに夢を抱くのだ。


けれど、実はそういう性格であるので一つのものに執着して
突き詰めていくことが苦手である。
だから結局なにが好きで得意であるということがまったくない。


よく趣味はなに?とか聞かれるけれど、そんなものはないのが現状だ。
一つのことにこだわるのはよいことだけれど、
だからといって趣味といってそこに留まるのは性に合わない。


毎日いろんなことを体験しているのだから、
あらゆることに興味がわくのは当然だと思う。
そのときどき、いろいろやりながら生きているのがむしろふつうなんではないかと思う。


そんなわけで俺は一つのスキルに秀でていないことに対しての弁解みたいなことを
いつも考えていた。
俺は俺でなにか一芸がないことに対する弱みを感じているのは確かである。


話を戻すと、つまり一芸に秀でている人はソフトに目がいく人なんだと思う。
一つの器をこれでもかというほど遊び倒して楽しんでいるんだろう。


ハードに惹かれる人とソフトに惹かれる人は、
俺自身どちらがよくてどちらが悪いというのはないとおもう。
どちらもそれぞれに興味がいくのだからそれが自然である。


けれどもハードにこだわるひとは、俺自身今感じているのだが、
なかなかそれが生きていく上でのアドバンテージになり得ないということを感じる。
いってみれば一つに秀でている方が、飯は食えるということ。


だけど、俺はいろいろなものをみてみたいし、
一つにこだわるのは耐えられないと思う。
そうはいってもそれが通らないのも世の中。
この辺のバランス感覚がいま求められているんだと思うなぁ。