上の続き


更新してしまったというようなハプニングには素の自分が含まれているだろう。
でもそれは何かいいたい内容を言うということとはまた別の話だ。


言葉で、伝えたい内容を素に近いレベルで言うにはどうすればいいのだろうか。
直接人と話しているときは、表情や身振りに話の内容へのその人の意識が大きく現れる。


でも文章においては考えれば考えるほど、素というものを捏造してしまっているような気がする。
語り口であったり、キャラクターが段々と固定化してしまうのは多くの人が感じるのではないか。


そして、結局打ち出された文章以外には相手が受け取るものはないので、
その文が人物そのものとなってしまう。


もし書いた文章のなかにリアルの世界での出来事を写真なりの事実としてもってきた場合は、
またその人に対する奥行きが出てくるのであろう。
だから例えば、ここで俺が今日何やったとかどこ行ったとかを具体的に書けば話は違うのだろう。


でもそうではなくて、思考としての文だけで自分の素をここにおさめたいのだ。
いうならば、文章と自分との誤差を限りなくゼロに縮めたい。